シルエットが美しい、現代の湯呑 -1616/MANZ “Contour” Collection

毎朝の目覚ましに、緑茶を飲んでいます。
ペットボトルやティーバッグも手軽でよいのですが、茶葉から淹れるお茶の味はやっぱり別格。
起き抜けにあたたかいお茶を飲むと、爽やかな香りとほんのりとした甘さが体にじんわりと染みわたり、カフェインの効果も相まってか、ぼんやりしていた頭の中が徐々にすっきりしてきて、からだもこころも整うような感覚になります。
愛着のある器でお茶をいただくというのも、一日の始まりを気持ちよく過ごすための大切なポイント。
以前は何となく家にあったカップでお茶を飲んでいたのですが、湯吞を気に入ったものに変えてからは、朝のお茶の時間がもっと楽しみになりました。

今愛用しているのは、有田焼の伝統を踏襲しながら、新しい視点でのものづくりを続けているブランド「1616 / arita japan」のもの。
どちらも、デンマークの陶芸家リカード・マンツのアーカイブがもとになった「MANZ “Contour”」というシリーズです。
幾何学的でミニマルな造形でありながら温かみのある質感の作品を多く手掛けているリカード・マンツらしい、シンプルで洗練されたデザインに惹かれました。
丸みのあるTea Cupは「Natural」「Blue」「Brown」の三種類、小ぶりなHojicha Cupは「Natural」「Celadon」の二種類がラインナップされていて、色違いでのコーディネートを楽しむことができます。
今回はあえて違う形をひとつずつ購入したのですが、カラーは同じ「Natural」で揃えてみることにしました。
まとまり感があるのに単調にならず、それぞれの造形の美しさが際立って、とってもいい感じ。


真っ白で艶のある有田焼のイメージとは異なり、鉄分を含んだ生成色の粘土を使用しているためあたたかみのあるナチュラルな風合いに。
マットな素焼きの質感を生かしながら、ほんのり青みがかった透明の釉薬が部分的に施されています。
お茶が直接触れる内側には釉薬が掛かっているので、お手入れのしやすさもあり気兼ねなく使用できるのも良いところ。
裏返してみると、洗ったときに水が溜まる高台の裏にも釉薬が。細部にこだわりを感じます。

Tea Cupは、直径96×高さ74mm、満水で250mlほどが入るサイズ感。
有機的で美しいシルエットが、柔らかな陰影を生み出します。
女性や手の小さい人が片手で持つには少し大きいかと心配したのですが、高台が裾に向かって少しだけ細くなっているので持ちやすく、飲み口の少し開いている部分に指が掛かるので思いのほか安定感がありました。

Hojicha Cupは直径86×H62mm、満水時は150mlほど入ります。
Tea Cupよりも一回り小さなサイズで、外側に艶のある釉薬が施されているので滑りにくく、年齢や性別を問わず使いやすそうです。
汲み出しのような感覚で、来客用にいくつか揃えておくのもいいかもしれません。

形は異なりますが、スタッキングも可能。収納時にもかさばりません。
ふたつ仲良く重なって食器棚におさまっている姿も、なんだか可愛くて気に入っています。

北欧の空気を纏ったプロダクトも、急須の横に並べるとちゃんと和の顔になるから面白い。
今はもっぱら日本茶をいただくための湯吞として利用していますが、コーヒーや紅茶を飲んだり、ヨーグルトやアイスを盛るのにも使えそうです。
リーフの緑茶の国内消費量は年々減少傾向にあるそうで、湯吞でお茶を飲む機会が少なくなっているのかもしれませんが、現代のライフスタイルにそっと寄り添ってくれる「MANZ “Contour”」シリーズは、「わざわざ湯吞を買うまでもない」と思っている人にもきっと気に入ってもらえるはずです。

