今日のなめろう vol.4

彼の名は、なめろう。ときどき箱に入っている。

猫は箱が好きというのは、猫を飼っている人にしてみたら常識だ。

空いたダンボールがあれば寄ってきて、くんくんとその匂いを確認し、害がないという判断をするやいなやそっと中へ入る。

入り心地の良し悪しに、サイズはあまり関係ないらしい。

人間からすると狭そうに見えるが、当の本人(本猫?)は満足そうにくつろいでいる。

小さな箱に無理矢理収まったせいで、ほっぺが平常時の半分くらいになる。

いつもはふわふわの毛に覆われてむちっりとした顔をしているが、それは見かけだけで実際はほとんど空気なんじゃないか。

「猫は液体」なんて言われることもあるけれど、個人的には「猫の半分は空気」という説を推したい。

高いところから落ちても何ともないのは、たぶんきっとそのおかげだと思います。

【おまけ】

お気に入りのダンボールで作ってあげた家でくつろぐなめろう氏。かわいいね

文・写真:いくみ
美大で建築を学び、リノベーションやインテリアデザイン事務所を経てフリーに。現在は、グラフィックやウェブなどのデザインをメインにお仕事をしています。 ペットは猫の「なめろう」とイモリの「ゆきち」。
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