Maison KEIのガレット・デ・ロワ

ここ最近、日本でもよく耳にするようになってきた「ガレット・デ・ロワ」。

「王様のお菓子」という名がつけられた、フランス発祥のスイーツです。

キリスト教の公現祭にあたる1月6日に食べられている伝統的なパイで、生地の中にはクレーム・ダマンド(アーモンドクリーム)と、フェーヴという陶器のミニチュアが入っています。

切り分けたときにこのフェーヴに当たった人はこの一年幸福が訪れると言われており、その日は王冠をかぶり祝福を受けるという風習があるそう。

家族や友人で集まることの多い新しい年の始まりにぴったりなイベントということもあって、年々少しずつ定着しているのかもしれません。

アーモンドクリームが大好きでこれまでカットした状態で売られているものを食べたことはあるのですが、今年は思い切ってホールを買ってみることにしました。

選んだのは、パリにあるフレンチレストラン「Restaurant KEI」のオーナーシェフ・小林 圭氏と、老舗の和菓子店「とらや」が展開するレストラン「Maison KEI(メゾンケイ)」のガレット・デ・ロワ。

事前予約制、各日数量限定での販売でしたが運よく購入することができました。

とらや工房からほど近く、緑豊かな敷地の中にある一軒家のレストラン。

御殿場プレミアム・アウトレットへ向かう道沿いにあるため近隣はかなり渋滞していましたが、一歩中に入るとそんなことを忘れてしまうほど静かな場所です。

今回はお菓子の受け取りだけだったので写真はないのですが、ちらりと見える奥の客席には大きな窓があり、富士山を眺めながらお食事を楽しめるようでした。

こちらがMaison KEIのガレット・デ・ロワ。

フェーヴを当てた人が被る王冠も、しっかり付属していました。

パイ生地の表面には繊細なパターンが刻まれており、焼き色と相まって何とも美味しそうなビジュアルです。

この模様は「レイエ」と言って、いくつかの種類と込められた意味があるそう。

ちなみに今回いただいたガレット・デ・ロワは月桂樹をモチーフにしたデザインで、「勝利」「栄光」「名誉」を表しているようです。

発酵バターをたっぷり使った生地は、芳醇で香ばしくサクサクの食感。

中にはヘーゼルナッツのフィリングと、なめらかな舌触りのとらやの餡が入っています。

甘さ控えめなとらやの餡に発酵バターが溶け込んで、クレーム・ダマンドとはまた違った贅沢な味わいに。

シンプルなお菓子だからこそ、作り手のこだわりがより強く伝わってくるような気がします。

パイと餡子の組み合わせは珍しいものではないのですが、そのイメージを覆すような新しい美味しさでした。

小学生から70代までその場にいた全員が大絶賛だったので、来年もまた予約をしたいと思います。

店舗受取のみとなるため、ドライブのついでにぜひ足を運んでみてください。

Maison KEI

文・写真:いくみ
美大で建築を学び、リノベーションやインテリアデザイン事務所を経てフリーに。現在は、グラフィックやウェブなどのデザインをメインにお仕事をしています。 ペットは猫の「なめろう」とイモリの「ゆきち」。
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