簡単な下ごしらえで「鮭の白子」を楽しむ

秋は、美味しい旬の食べ物がたくさん。9月頃から出回り始める秋鮭も、そのうちの一つです。

産卵期の鮭は旨味たっぷり。ホイル焼きやムニエル、ちゃんちゃん焼きなどな美味しい食べ方がたくさんありますが、じつはその秋鮭、身だけでなく白子もなかなか美味しいのです。

鱈の白子よりもあっさりしていますが、旨味が凝縮されていてお酒のおつまみにぴったりな味わい。

お手頃価格で購入できるので、スーパーなどで見かけたらぜひ買ってみてください。

臭みが出やすい食材なので、簡単な下処理をしてから調理をしましょう。

鮭の白子の下処理

材料

1.塩をふって臭みをとります

白子をざっと洗い、ボウルに入れて塩大さじ2をまぶし、10~15分ほどそのままにしておきます。

臭みの元となるぬめりが出てくるので、しっかりと水で洗い流します。

匂いが強いので、ビニール手袋などを使うとよいでしょう。

2. 湯引きをします

小さめの鍋に水と酒を入れ、火にかけます。

沸騰したら火を弱め、洗った白子を入れて1分ほど茹でましょう。

表面が白くなったら、白子を取り出し冷水にさらします。

3. 血管を取り除きます

白子の赤黒いすじの部分(血管)を取り除きます。

包丁の先などを使っても良いのですが少し危ないので、つまようじなどの尖ったものを引っ掛けるようにして取ると良いでしょう。

血が残っていると臭みの原因になるので、流水できれいに洗い流し、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。

これで下ごしらえは完了です。

すぐに調理をしない場合は、キッチンペーパーで優しく包みラップをして冷蔵庫へ。

日持ちしないため、翌日には使い切るようにしてください。

[おすすめレシピ]鮭の白子ポン酢

下処理をした鮭の白子を一口大に切り2~3分茹でた後、冷水にさらして締めるだけの簡単なレシピ。

お好みの薬味とポン酢、鮭と同じく秋が旬のすだちを絞っていただきます。

シンプルに素材の味を楽しむことができて、日本酒がすすみます。

[おすすめレシピ]鮭の白子と秋野菜のバター醤油ソテー

一口大に切った白子に塩少々で下味を付け、小麦と片栗粉を1:1の割合で混ぜたものをまぶします。

サラダ油を熱したフライパンでカリっとするまで焼いたら、仕上げにバターと醤油を加えて出来上がり。

今回は、秋が旬のさつま芋と蓮根も一緒にソテーしてみました。

根菜のみならず、きのこ類や春菊やほうれん草などの葉物野菜もよく合います。

白ワインのおつまみにも。

文・写真:いくみ
美大で建築を学び、リノベーションやインテリアデザイン事務所を経てフリーに。現在は、グラフィックやウェブなどのデザインをメインにお仕事をしています。 ペットは猫の「なめろう」とイモリの「ゆきち」。
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