[おうちでごはん] 桃とブッラータのサラダ

ブッラータ(Burrata)とは、イタリア生まれのフレッシュチーズです。
モッツアレラチーズで生クリームとチーズの(繊維)が包んであり、巾着のような可愛らしい見た目をしています。
そっとナイフを入れてみると、中身がとろりと出てきてとっても素敵。
食事でも、デザートでも美味しくいただけますが、
今回は冷やした桃と合わせてさっぱりとサラダにしました。

材料

1. 桃とブッラータを準備します

桃を切って、お皿に乗せて冷蔵庫で冷やしておきます。

2. ドレッシングを作ります。

A を乳化するまでしっかりと混ぜ合わせます。桃の上にブッラータをのせて、Aを全体にかけ回します。

3. 仕上げます

 塩・ブラックペッパーを振りかけて、バジルの葉をちぎって散らします。

4.できあがり

食べる準備ができたら、そっとブッラータをナイフで切って、いただきます。

文・写真:まさき
毎日美味しいものを食べることを目標に、設計デザインの仕事をしています。
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[本のななめ読み]中島敦『名人伝』×阿部勤『中心のある家』

中島敦『名人伝』
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阿部勤『中心のある家』

〜形と真髄から建物とくらしを考える〜

 趙の都、邯鄲に住む紀昌は、弓の名人を目指して修行をはじめます。さまざまな修行を経て、弓術の奥義「不射之射」の境地に達した紀昌はついに弓の存在すら忘れてしまいます。中島敦『名人伝』は、少年マンガのような軽快な展開と、漢文の読み下しのような語感・リズム感が心地よい短編です。

 武道の多くには「形(カタ)」という稽古法があります。決まった基本の動きを何度も練習して体に覚えさせることで、実践での咄嗟の応用を可能にするのです。『名人伝』の主人公:紀昌は、徹底的な「形」の稽古のすえに弓術の真髄を得たのですが、真髄を得たがゆえにその手段としての弓を忘れてしまったのです。

 建築家:阿部勤さんの自邸『中心のある家』にも、どこか「名人」の雰囲気があります。

 設計図を見ると、建物の形(カタチ)は真四角で、とても簡潔で決まった形に見えるのですが、写真に写っているものや文章に書かれていることはくらしの風景ばかりです。まるで建物が忘れられたように、住まいの真髄としてのくらしがよく表れているこの家は、住まいづくりの「名人」阿部勤さんの真骨頂と言えるでしょう。

 この絵本の見返し部分には「読者のみなさんへ」という短い文章が書かれています。「私の家は年を経るごとにすてきになってきました。」という一文から始まるこの文章は、くらしと住まいの『名人伝』として読むことができるでしょう。

文・写真:しもだ
生活することを考えのベースにして、建築や文章・アート作品などを制作しています。
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今日のなめろう vol.1

彼の名は、なめろう。

ブリティッシュショートヘアというイギリス原産の猫で、もうすぐ六歳になる。

見る角度によって色が変わるブルーの毛、サンマとかアジみたいだな。

そうなると、つやつやしたゴールドの瞳はうずらの卵黄か。

日本酒に合いそう、なんて言いながらつけた名前だけど、けっこうしっくり来ていると思う。

ペットに食べ物の名前をつけるなんてなんかへんだなぁと思っていたけど、

実際にやってみるとめちゃくちゃかわいい。全然変じゃない。全く問題ない。

問題と言うほどではないけれど、ちょっと厄介なのは、

居酒屋のメニューの中になめろうの文字を見つけると、真っ先に猫を思い浮かべてしまうこと。

そのくらい。つまり、全く問題ない。

文・写真:いくみ
美大で建築を学び、リノベーションやインテリアデザイン事務所を経てフリーに。現在は、グラフィックやウェブなどのデザインをメインにお仕事をしています。 ペットは猫の「なめろう」とイモリの「ゆきち」。
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